現代文化論叢

現代文化への「解釈」を探究する

2020-08-27から1日間の記事一覧

review11:津村記久子「浮遊霊ブラジル」

表題作だけあって、文春文庫から出ている津村記久子『浮遊霊ブラジル』で、最も面白いと感じた作品は、「浮遊霊ブラジル」だった。 そもそも主人公が「浮遊霊」という設定自体がかなりぶっ飛んでいるし、それを描き切ってしまうのは、津村記久子本人の哲学や…