現代文化論叢

現代文化への「解釈」を探究する

2020-08-21から1日間の記事一覧

review05:津村記久子「給水塔と亀」

『村上春樹は、むずかしい』という本があるが、僕からすれば、よほど津村記久子の方が難しい。 津村記久子の小説には、いつも救いの光明が見えるような雰囲気がある。しかし、それが本当に「救い」と呼んで良い種のものなのか、怪しいものである。 この「給…